北方民族・鮮麗な繍の文化

2016.01.20 Wednesday

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    ピアノのある古書店ほうろうで、思いがけない一冊に出会いました。
    「北方民族・鮮麗な繍の文化」
    アイヌの衣服の展示図録です。

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    アイヌ文様は、その物を美しく飾るだけでなく、使う人、着る人たちの身を守る魔除けの意味が含まれている。文様には女の文様、これは、女たちが、衣服や装飾品に施す文様で、布と針と糸からつくり出される。男の文様は、木や角などにマキリで彫る文様、彫刻文様があり、主に祭具、狩猟具、食器などを自分たちでつくり、それに彫刻文様を入れる。アイヌの人たちは、幼い頃から、海辺の砂の上などに棒切れで文様を書いて練習をしたそうである。男の子は、代々祖父から父へ、そして子供へと、その家の家紋ともいうべき印、イトッパをはじめ、数々の文様を習い覚えた。また、女の子は祖母や母から刺繍文様を教えられ、遊びながらも文様が頭の中に入ってしまうのである。
    以前、アイヌのお婆さんに、文様の下図を書いてもらいたくて、紙と鉛筆を渡したけれど、書いてもらえない。お婆さんは布と糸を通した針をかしてといって、布地をクルクル回しながら、きちんと納まる文様を簡単に作ってくれた。物差しもへらもチャコも必要のない、頭の中から出てきて手が、体が自然に動くという感じだった。
    (寄稿文 『美しい文様で飾るアイヌの衣装』児玉マリより)
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    文字を持たなかったアイヌのことを文字で説明するには、どうしても限界があるでしょう。それでも文字に頼らざるを得ない私には、仕立て方や文様についても書かれているこの本はとても素晴らしい先生です。
    アイヌは寒くても森林地帯に住み、季節によっては植物繊維もとれたため、広く世界的な意味で、動物皮のみで衣類を作った北方民族とは違うともいえますが、共通点もまた多いようです。
    寄稿文ではアイヌ以外の北方少数民族(ニブヒ族やウィルタなど)にも少し言及があり、興奮しました。ウィルタの衣装もとてもステキだから!
    目的だったライブも素敵で、この本にも出会えて、よい夜でした。

    (旧ブログに掲載した記事の再掲載です)


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