DMC 新作グラデーション刺繍糸「コロリ」使ってみました

2016.03.11 Friday

0

    老舗フランス刺繍糸メーカー、DMCさんが創業270周年だそうです。
    おめでとうございます☆
    新作のグラデーション刺繍糸「Coloris/コロリ」、さっそく使ってみました。

    な、な、な、なんて美しい色なの〜〜〜涙

    「インディアンサマー(小春日和)」と名づけられたこの糸を見たとき、「山を刺したい」とはっきり思いました。
    グラデーションの糸って可愛いけれど、何に使ったらいいか分からない・・・ってこと、多いんですよね。
    生徒さんにもよく聞かれるのですが、「・・・タッセル作るとか?」以上に答えられないこともしばしばでお恥ずかしい限り〜///
    こんなに明確に何を刺したいか浮かんだのははじめてです。
    それもこれも、色合わせがハイセンス、かつグラデ具合がうつくしいがゆえですね!

    5-10センチの程よいピッチも素晴らしいです。ピッチが大きすぎるグラデ糸だと、使えども表情がなかなか変わらず「あれ・・・? 結局1色?」みたいに仕上ることもあるのですが、この糸ならば、小さな図案でも思う存分、色で遊ぶことができます。


    左からヴェネチア、パリ、椿、庭の花、そしてインディアンサマー。
    なんて素敵なパレットカラーネーム!
    乳幼児にも使用できるエコテックス認定も取得しているそうです。

    コロリ、定番で使いたい糸になりそうです。
    素晴らしい開発をしてくださるメーカーさんに、敬意と感謝を込めて・・・
    これからもますます、素敵な素材に出会わせて頂けることと思い、楽しみにしております♡


    そして、今日は311。あれからもう5年なんですね。
    "何もする気が起きず、刺繍をして過ごしました。"
    "刺繍をしていると、落ち込む気持ちが少し薄れました。"
    "刺繍があってよかった。"
    あの日から一年は、そんなメールをぽつぽつ、生徒さんたちから頂いていました。
    直接被災をしていない、なにも失っていない私でも、元気が出なくて、やるせなくて、いつも虚脱感と怒りと罪悪感を背負っているような日々でした。メールをくれた方たちも、似たような気持ちだったのかも知れません。
    そんな中、ひとりで自分の内側にこもれる趣味があることは、心にたまっていく毒を和らげる作用があるのかもしれない。それって、実はとても大切で必要なことなのかもしれない。
    それまでの自分には思いも寄らなかったそんな刺繍の作用を伝えてくれるメールに、ひたすらびっくりしたことを覚えています。

    あれから5年、震災関連のニュースでは今も、悲しかったり、腹立たしかったり、がっくり来たりすることが多いけれど、いいな、と思えるニュースも探せばちゃんとあります。震災関連の物事を追っていくということは、心が浮き沈みすることです。つらくなるから、知りたくない、耳に入れたくないと正直に打ち明ける友だちに、何も言えないことも何度もありました。
    たしかに、個人的なことでもいろいろ起きて心を奮い立たせながら毎日暮らしているのに、自分ではコントロールできないくらい大きな情報の波に飲み込まれることは、恐怖でしかないという気持ちも、わかるから。
    それでも、進むためには、知るべきことは知らなければいけない(あくまでも私は、です)。
    そして、知ったことで感情的にならないようにしよう、断罪しないようにしよう。
    難しいことだけれど、口論の種になりやすいことだからなおさらでした。
    複雑すぎる物事をジャッジなんてできない。力不足だけど、ただ、受け止める努力をしなければと。
    だって、あの日を経て、今があるのだと思いたいのです。
    あの日を経て、刺繍をしている。暮らしている。愛している。泣いている。笑っている。
    なにごともなかったように、ではなく。
    あのことが起きたあとの2016年3月11日に生きて刺繍をしているということに、そして刺繍ができてるあたりまえの日常の得難さを、せめて自覚していたいのです。
    5年前この世にはいなくなってしまった、好きな人や好きなことがたくさんあったであろう多くの方の冥福をお祈りします。そして、未だ震災の爪痕に苦しんでいるたくさんの方の心に、安心が訪れてほしい・・・多くの人の願いだと思います。
    あぁ、好きな人にちゃんと、好きって言おう。
    一緒にいてくれてありがとうって、抱きしめよう。
    私はぜんぜん立派な人間じゃありません。弱い人間だからこそ、そう思うのです。

    ーーーー
    刺繍と手紙 クロヤギシロヤギ
    Instagram 刺繍アカウント
    Instagram お弁当アカウント
    twitter
    facebook 刺繍アルバム

    JUGEMテーマ:刺繍

    my sewing box♡

    2016.01.27 Wednesday

    0

      ついに、ついに♡
      念願のソーイングボックスを手に入れました。
      このカチッとした角張り、欧米サイズの大きさ(広げると140センチ幅にもなります!)、木製で、取手部分がプラじゃないもの。
      まさに思い通りの裁縫箱です。
      ヴィンテージショップで見つけたのですが、状態がよくてとてもきれい。
      前の持ち主さんが大切に使っていたんでしょうね。


      一番下には25番刺繍糸のストックを。
      ここに入りきらない分は色ごとに瓶にいれて、見せる収納にしています。


      そして、それ以外の4つのスペースには特殊糸を。
      絹糸、ラメ糸、リボン、ワックス糸、草木染め糸、段染め糸、蛍光糸、毛糸などなど。
      これだけ大きくても、やはり手持ちの糸の1/10も入るかな? という感じですが、それでも個々を種類ごとにしまっていた時とは選びやすさが違う! 制作の幅が広がりそうな予感がします・・・♡

      私のところに来てくれてありがとう。
      これからずっと、大切にしたい道具に出会えました。

      ーーーー
      刺繍と手紙 クロヤギシロヤギ
      Instagram 刺繍アカウント
      Instagram お弁当アカウント
      twitter
      facebook 刺繍アルバム

      JUGEMテーマ:刺繍

      刺繍しやすい布って?

      2016.01.19 Tuesday

      0

        ※フリーステッチに適した布の説明です。クロスステッチなどのカウントステッチは対象としていません※

        刺繍をはじめると、布屋さんに行くようになります。
        お店にはたくさんの布が並んでいて、本当にワクワクしますよね。
        物欲があまりない私ですが、布はガマンするのが本当にツライです。いい布だとメーター6,000円〜とか平気でしますもんね。
        でも30センチなら3,000円代だと思うと安く思えてしまう。。とんだまやかし。。

        さて、今日は生徒さんからの質問も多い「刺繍しやすい布」について書きます。
        でもその前に・・・「刺繍のしやすさ」は刺し手の技術力や慣れに大きく左右されます。
        難しい布でも、いつかは刺せるようになるかもしれません。
        つまり、「刺しにくい布」は「刺繍できない布」ではないのです。
        かわいい布なのになぁ・・・と諦めずに、ゆくゆくはチャレンジしてみてくださいね。

        刺繍のしやすい布の条件は
        △図案が写しやすいこと△
        △織りが均等で織り目が詰まって揃っていること△
        △薄すぎず分厚すぎないこと△

        △伸縮しないこと△
        の4つです。
        ひとつづつ説明していきます。

        △図案が写しやすいこと△
         →ウールやフェルトなどふかふかした布、サテン地や服の裏地などのつるっとしたもの、分厚くてクッション性のある布などはチャコペーパーでの転写が難しい。また、濃い色の布は白いチャコペーパーでしか写せない。白はこすれて消えやすいのでチャコペンで補いながら刺繍する必要があり、ガッツを要する(※チャコペーパーで写す場合を想定しています。ウールやサテン地へは直接チャコペンなどで絵を描くか、転写したい場合の方法もあるのですが、根気がいるのと上級者向けなので割愛します)。

        △織りが均等で織り目が詰まって揃っていること△
         →織り目が動く薄手のリネン、ガーゼなどはまず目を揃えてから刺繍する必要があり、刺している最中も目が乱れることがある。難しい場合は接着芯(普通地用・伸び縮みしないもの)を裏に張るとよい。また、一般的に水で縮むリネンもガーゼも水通しをしてから使用するが、洋服など型くずれが目立つものでなければ糊がついたままの方がハリがあって刺繍しやすい。なお、縦糸と横糸の太さが違うもので織られた布も刺繍が難しく、表面が凸凹してる場合が多いので図案が写しにくい。

        △薄すぎず分厚すぎないこと△
         →ガーゼやシャーディングなど、薄い布は刺繍をする時に布にシワが寄りやすいので力加減に注意。ブロードも少し注意した方が良いかも・・・。また、ポーチなどに仕立てる時に強度が心配なので、接着芯(普通地用・伸び縮みしないもの)を裏に張ってから刺繍するとよい。帆布やデニムなどの分厚い布は針を通すのに力が必要なので、手首や肩を傷めないよう注意。力のない人は無理をしない方が良い(刺繍を嫌いになったらたいへん)。

        △伸縮しないこと△
         →カーディガンやニット、Tシャツ、靴下など、伸縮性のある既製服に刺繍するのはとても難しい。刺繍部分だけ裏に接着芯を張り、力加減に気をつける。

        布の種類が分からなくても、タイトルを意識するだけでも違うと思います。
        ひと言でいえば、お値段もお手頃で無地からボーダー、水玉、ギンガムなど豊富に揃うシーチングは刺繍しやすいです。
        ツイル(チノパンの生地。生地表面に斜めのすじが見える綾織という織り方)やプリント生地が豊富なオックスも刺しやすい。
        でも個人的にはやっぱりリネンやウールがどうしても好きだし、透ける布も好き。写真のリネンみたいに、織りが不均等で折り目が詰まっても揃ってもいない生地が好き!
        なので、それぞれの布が持つ「ニガテ」とお付き合いするつもりで刺繍をするのがよいのだろうなと思います。

        シーチングではサテンステッチがきれいに刺せるのに、リネンだとうまくいかない・・・
        そんなこともあるかもしれません。布には性質があるので、それを観察しながら、「なぜうまくいかないのか」「なぜうまくいったのか」を振り返ってみるといいですね。
        なかなか言葉で説明するのが難しく、この種類なら大丈夫! と言いづらいところもあるので、通ってくださってる方にはレッスンの時に、「この布はどうですか?」「じゃあこれは?」とどんどん質問して頂きたいなと思っています ^^

        ーーーー
        刺繍と手紙 クロヤギシロヤギ
        Instagram 刺繍アカウント
        Instagram お弁当アカウント
        twitter
        facebook 刺繍アルバム

        JUGEMテーマ:刺繍
        1